細野晴臣分福茶釜 レビュー等

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商品情報
発売日::2008-06-03
メーカー::平凡社
レーベル::平凡社
著者::細野 晴臣
価格::1,575円(通常24時間以内に発送)
商品説明
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商品レビュー
投稿日:2008-08-05
『含蓄・・・などと簡単にはまとめられない第一級の対談集です 』
ページをめくって最初の言葉が「ぼくはいつもぶれている」というのでやられました。 「ぶれない人」というのは普通ほめ言葉になるのですが、車がまっすぐ進むためには細かく左右にハンドルを動かしているわけで、「中庸」というのは目的ではなく結果なのです。 対談のテーマは八十講あり、どのページもかめばかむほど滋味が出てくるのですが、初期のビートルズのようなローファイな録音の方が、現代の録音よりよほど「空気」を伝えている、今の音楽はそもそも「空気・空間」がない、というのは長年わが国のロック・ポップスの最先端にいた人の意見として大変おもしろいと思いました。シンセなどの電気楽器をコンピュータに直につないで録音し、加工した音楽を耳の中に入れたイヤホンで聴くというスタイルは、現代ではもっとも当たり前の音楽の聴き方ですが、空間の空気をまったくふるわせていない音楽というのは、やはりかなり不自然なものです。 ワタシ(評者)は東京の下町の出身ですが、この本を読み進めるうちに、なんとなくコドモだった昭和四十年代くらいまでは、身近にこんな話しぶりをするお年寄りがいたなあ、と思わず懐かしくなりました。細野さんは、いわゆる山の手のアメリカナイズされた「新・東京人」とは明らかに別種の、いまや絶滅危惧種となった「旧・東京人:江戸人」なのです。細野さんの言葉にはお釈迦様の教えやネイティブアメリカンの思想などの影響もあるのですが、含羞を伴い、ひらりひらりと身をかわす生き方そのものが、現代では少なくなった本当に粋な「江戸人」そのものです。 夏の夕の縁台や冬の縁側のひなたで、粋なご老人同士がお話しされている、その傍らで耳をそばだてて聞いているような、心地よく滋味あふれる一冊です。

投稿日:2008-07-24
『世の中を鋭く切る一冊。』
 兼ねてから、細野さんには興味があった。はっぴいえんどを自分自身あまり評価せず、YMOも意味があったとはいいながら、やりたい事が成し遂げられたとは語っていない。  還暦を迎えられ、やっと物事が分かり始めたと語る細野さん。いつも実験的なことをしてきた作者が、その事を振り返り、また始めようとしている。  歳をとるって良い事だよと語る細野さんの言葉は一つ一つ意味深い。 音楽だけでなく、地球規模で語る本作は非常に良書だと思う。解説も丁寧であるし、鈴木氏との対談形式で読みやすい。細野さんの本音が分かる一冊だ。