トライアル・バイ・ファイアー:ライヴ・イン・レニングラード ’89 [DVD] レビュー等

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投稿日:2008-08-09
『間違いなくイングヴェイの全盛期』
結論から言うと・・・素晴らしい。「ライジング・フォース」から幕を開けたステージは最初から全開、ジョーの声もよく通っておりライブの興奮が上手く再現されています。オリジナルのソースが問題なのでしょうか、全体的にこもり気味でギターの音が弱いのが残念ではありましたが、動きまくりのインギーのパフォーマンスが見れたので我慢しますw 楽曲やメンバーの充実振りから言えば、間違いなく本作の映像収録時がイングヴェイの全盛期ということになるのではないでしょうか?これは決して以降の彼のレベルが低下していくことを意味するのではなく、彼の音楽活動の集大成と言い得るのではないかと言うことです。実際イングヴェイがバンド名義でCDを出すことは少なく、殆どが個人名義です。それというのも、彼のアクの強い性格に耐えきれずメンバーが定着しないからです。 しかし本作のメンバーはイングヴェイ本人の存在感は元より、KeyとDsを担当するヨハンソン兄弟の絶妙な掛け合いと、彼らより一段地味ながらメリハリのあるBと能動的なパフォーマンスを魅せてくれるバリー・ダナウェイと非常に充実しています。何よりバンドの「もう一人の主役」ジョー・リン・ターナーの存在は圧倒的です! 今まで何人ものVoがイングヴェイのバンドに参加しましたが、インギー自身の存在感に隠れて「イングヴェイのVo」で終わったメンバーが殆どでした。しかしジョーの場合は彼自身に「華」があり、バンドのVoとしての役割を十二分に果たしてくれ尚且優れたパフォーマンスで存在感を見せつけてくれました。 自身優れた楽曲センスがあり、暴走しがちなインギーの手綱を取って楽曲優先のスタイルを貫くジョーは文字通りバンドの柱と言えるでしょう。やはり彼もまたインギーの元を去る運命にあったのですが、バンドとして見た場合「インギーの相棒」はジョーしかいないと私は今でも思います。 さて、このDVDには本編以外にも映像特典としてPV5曲(歴代のVoが楽しめます!)やギターテクニック等の映像が収録されている点も嬉しいですよね。インギーのDVDを探している方にオススメさせて頂きます。最初の1枚は本商品がオススメです!

投稿日:2008-05-11
『イングウェイとクラシック』
イングウェイほどクラシック音楽から影響を受けているギタリストはいないだろう。彼は、クラシックのエッセンスをハーモニクス・マイナー・スケールを基軸(音楽の音階の種類の一つ。「ドレミファ……」は C メジャー・スケール。)にし、スウィープ奏法でよどみない旋律を醸し出している。イングウェイのライブ版 DVD を買うならこれが最初の一枚。見所聴き所は、同タイトルの CD に入っていなかった「Rising Force」、バッハかパガニーニか判らないが、激しいパッセージから「アルビノーニのアダージョ」を経て演奏が行われる「Far Beyond The Sun」。イングウェイの三部作の最終作に入っている「Liar」、「Queen Is In Love」、一曲飛ばして「You don't remember, I'll Never Forget」。ギタリストとしては、ヴァイと比べると、その音楽性はハーモニクス・マイナー・スケールを多用するイングウェイが「陰」(良い意味で使っている。)、ヴァイが「陽」と言えると思う。イングウェイがメジャー・スケールを用いたヘビーメタルを演奏した記憶がないが、歴史に残るバイオリニスト、ハイフェッツの「Plays Bach」(絶版)の「Partita No.3 in E: I. Preludio」は、ヘビーメタルの様式美を持っており(と言ってもこの原曲をロックファンが聴いてもあまり強い印象は受けないかも知れない。)、この曲をシーケンサーでディストーションをかけリバーブをかけると見事なメジャースケールのヘビーメタルになる。イングウェイにはこの曲をエレキ・ギターで再現してもらいたい。期待している。

投稿日:2007-01-09
『インギー・カンタービレ♪』
初めて、VHSで見たのは高校の時でしたが…これほど音楽を聞いていて、ライヴ映像を見て衝撃を受けた事はありません!(DTのバカテクを除く)。まさに、昨今ののだめ的に言えばギターが歌うかの如く凄まじく美しい旋律を高速で奏でています。それも、旧ソ連でですよ!(ボンジョビ公演時、雨雲をミサイルで散らした!?と聞きましたが)音感がある方なら、メタル/ロック嫌いな女性の方でもインギーなら聞けると思います。必聴&必見です!!

投稿日:2006-12-30
『鬼気迫る』
もう、20年近くになるであろうか?今までのライブ映像の中では最高でしょう!持っていたVHS(それも輸入品)が老朽化のため、ここ数年は所有していたことも忘れていましたが発売の情報を知り、購入。改めて見るとすさまじいの一言。旧ソ連でトリロジーがすごく売れていたためライブが決定、それも連日満員御礼状態だったらしい。旧ソ連ともあり、情報が少ないことも影響して、そんなに世間では話題にならなかったのでしょうか? ライジングフォース→ライアーの流れは未だにゾクゾクします。ヤンス・ヨハンセンがキーボードということもうれしいし、バトルもすごい。相変わらず走りまくり、ギターぐるぐる回して若い(スリム)イングヴェイの鬼気迫るプレイが存分に楽しめます。ライブアルバムもそうですが、エコーをかけすぎなのかな、ちょっと音がうるさい気がする。でもいつも思うけど、ストラトで太い音を出せる彼ならではの音は良いですよ。現在の彼しか知らない人には是非見て欲しいと思います。バンドとして確立していた頃の彼も良いですよ。

投稿日:2006-12-19
『公式ライヴ映像としては最高です!』
待ちに待ったDVD化映像です。延期された国内盤リリースが実現されたのは嬉しい限りですね(レインボーのDVDがまだ少し不安ですが・・・)。 長年視聴を重ねたVHS(!)に不安を覚えていたこの頃でしたので、即!手に入れました。ジャケット云々の話題も取りざたされていますが、それは全くその通りです。肝心の内容なのですが、公式のライヴ映像としてはインギー作品中最高ですので、未視聴の方はコレからどうぞ。今とは別人のような、若くてスリムなインギーのライヴが楽しめます。 ミーハー(?)的な感覚ではなくて、Vo.が私の敬愛するジョーという所も実はミソなのです(!) パワーとかレンジの話では前任のジェフ・スコット・ソートやマーク・ボールズがジョーを超えているのは否定できない事実かとは思いますが、ジョーのVo.にはメロディアスでイモーショナルでしかもロック・スター然とした『華』があります(!)。西城○○のようなヒラヒラしたジャケットは笑って見過ごして頂ければ・・・と思います。まぁ、インギーのベルバラ(?)のようなジャケットも同様なんですけれど・・・(笑)。 とにかく、インギーのライヴ未体験の皆さんは、ぜひこのDVDからどうぞ! ギター・プレイヤーとしての凄さは当然の事として、クラシック、ポピュラー・ミュージックからのフレーズを何気にアレンジするセンスは『天才』と表現するに相応しいものだと感じます。 もう1つ、DVD化に際して注目のDTS5.1マルチ・チャンネル音声収録に関してですが、ある意味、予想通りでした。インギー関連のCDはリマスターされても音質が良くないという過去の悪しき慣例がまかり通っていますが、このDVDもそうでした。フロントのセンター・チャンネルあたりに各楽器の音が固まってモコモコしているミックスは決して素晴らしい『音作り』とは言いがたいですね。メーカー(レーベル)関係各位の次回リリースに際しての猛省をお願い致したい所です。 アーティスト及びこの作品を愛するが故、あえて苦言を述べさせて頂きましたが、インギー最高のライヴが楽しめるDVDなのは間違いありません。オススメします!